体にいいものにこだわって! 悠々粋亭

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20150724トランス脂肪酸 徹底解説

Last update 20150811
2015年7月24日 ≪おはよう日本 特集まるごと≫より
『トランス脂肪酸 徹底解説』
    

トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニングなどに含まれる油の一種。
揚げ物やパンなど身近な食品にも含まれています。

しかし、6月、アメリカではFDAが、健康への悪影響を理由に、トランス脂肪酸を含む食
品を3年後までに制限すると発表したそうです。

※FDAとは、アメリカ食品医薬品局 Food and Drug Administration; FDA
米国の政府機関で「保健・福祉省」に属する。食品・薬品を中心に化粧品や玩具、タバコなど、消費
者が接する機会の多い製品の認可や違反取締を行う機関の略。


トランス脂肪酸について

トランス脂肪酸が含まれることが多い食品の一部が、マーガリン、パン、クッキー、カレ
ールーなど、非常に身近な食品です。

トランス脂肪酸の研究が専門の富山短期大学教授/竹内 弘幸先生によると

トランス脂肪酸は、塩や砂糖のような添加物ではないので、直接目に見ることは出来ない
そうです。液状の油を加工して固形状の油にする。その時にトランス脂肪酸が生成され、
この固形の油がマーガリンやショートニングの原料になります。

経済的で保存性に優れ、お菓子などに使うと食感もよくなることから、食品に幅広く使わ
れていますが、一方で健康に害があると言われています。

バターや牛肉など天然の食品にも少量含まれており、今回、アメリカでは固形の油脂を制
限することで、トランス脂肪酸の摂取量を大きく減らそうとしているのだそうです。


米で禁止の余波 トランス脂肪酸

■アメリカでは
10年ほど前から、トランス脂肪酸の取り過ぎが問題視されていて、対応策が打ち出され、
2006年には、商品に含まれるトランス脂肪酸についての表示を義務化!

企業はトランス脂肪酸の量を減らすことに努め、現在では、全く含まれない商品も出回る
ようになったそうです。
消費者の関心の高まりとともに、店側も対応を迫られ、商品が出るたびに入れ替えている
が、全部入れ替えるには時間がかかるとのことです。

厳しい措置がとられた背景には、死因の1位である心臓病との因果関係があり、欧米の研
究では、トランス脂肪酸を取り過ぎると悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化のリスク
が高まる
とされているそうです。

タフツ大学の教授は、トランス脂肪酸を禁止することで、心臓病のリスクを下げ、医療費
の削減にもなるとお話されていました。

■日本では
スーパーでトランス脂肪酸が含まれていそうな商品を見てみると、脂質の量は表示されて
いるものの、トランス脂肪酸については情報がありません。
実は、日本ではトランス脂肪酸についての表示義務が無いのだそうです。

現状では、健康への大きな影響が見られないことなどを理由に、表示についてはメーカー
の任意としているそうです。そのため、トランス脂肪酸について確認することが難しいの
が現状だそうです。

お客さんとしては、表示されている方が、買う時の判断材料になります。表示が無いこと
により、販売店でもお客さんに聞かれても答えられないので、表示があってはっきり答え
られる方がうれしいとのことでした。

消費者の不安が高まる中、注目を集める企業もあり、4年前に創業した菓子メーカーでは、
トランス脂肪酸を含まないラスクやポテトチップスなどを製造してきて、6月以降、売り
上げが伸びているそうです。

この報道以降、トランス脂肪酸を使用しない商品を求める消費者の声が、数多く寄せられ
るようになり、1年前からクッキーの開発も進めているそうです。
マーガリンやショートニングを使わず、バターを使うため、コストはおよそ3割高くなり
ますが、それでも需要があるとこのメーカーでは考えているそうです!

このメーカーの担当者のお話では、「アメリカでトランス脂肪酸禁止の報道があってから、
前の月の150%くらい伸びている!
体に悪いものを使わない!というのが、お客さんに一番届きやすい!!
確実にビジネスチャンスも増えるし、お客さんに喜んでもらえる数も増える」とのこと。

トランス脂肪酸 日本での規制は?

■アメリカでは本格的に規制の動きが進んでいるが、アメリカと日本では対策が異なるの
はなぜか?

日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ないということが一番の理由になり、WHO(世界保
健機関)では、トランス脂肪酸を、一日に摂取するエネルギーの1%未満にするようにと
の勧告があるが、それに比べ日本人は各年代とも1%を下回っているという。

そして、メーカーも取り組みを進めていて、国内のメーカーでは、食品中に含まれるトラ
ンス脂肪酸の含量の削減努力をしていて、平成18年には、5.9gだったものが、3.1
3g、47%減少ということで、食品中に含まれるトランス脂肪酸の含量も減少してきて
いるということです。

このようなことから、日本国内においては、健康に対する影響は小さいと判断され、アメ
リカのような規制はされていないそうです。

だから、表示の義務も使用制限もしていないという。
ただ一方で、表示されていないことで、消費者に不安もあり、今のように表示が無い現状
では、商品を選択できないといった問題がある。

トランス脂肪酸の量は減っていても、商品によってばらつきがあり、同じ食品でも、最大
値と最小値、10倍以上も含油量が違っているそうです。
大半の商品は、問題ないレベルまで削減されてきたが、ごく一部の商品で、トランス脂肪
酸がまだ多く含まれているものもあり、こういった商品を日常的に摂取し続けると、基準
値を上回ってしまう可能性もあるとのことです。

知らないうちに食べているということもあり、トランス脂肪酸の量を知るために、最近、
インターネットなどで、トランス脂肪酸の含量を自主的に公表している企業も増えてきて
いるそうです。

WHOで基準はエネルギー比の1%になっているが、これを日本人に換算すると、大体2g
になるそうです。この2gを目安に、一日2gを超えないように注意すること!

脂肪の摂取の多い人は、トランス脂肪酸の摂取量も多いということが分かっているので、
トランス脂肪酸だけでなく、脂肪の摂取量全体に注意が必要だということです。



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